中国大連の開発区のとある印刷工場でお勤め中の
筆者がなんとなくと言いつつもたまに本気出した
りしなくもない勢いで書いてみたりする日記。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 <中国製品>乗用車が安全テストで0点!「鉄くず」の汚名返上ならず―ドイツ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090410-00000013-rcdc-cn ニュース記事を見ていて、別の意味で心配になった。 こういう報道ばかり見ていると「中国の自動車はダメだ!」と中国を軽視する日 本人がますます増えて、それってヤバくない?と思った。 自分は記事にある華晨汽車の車に何度か乗ったことがあるが、決してひどい車で はない。むしろ、中国の自動車もついにこのレベルまで来たかっ、という驚きさ えあった。 現在の中国は世界の自動車メーカーが工場進出している。OEM生産である以上、 設計図や金型、組み立てなどのノウハウは蓄積されていく。 結局物作りは「人」がすべて。 優秀な人材はよりよい条件であれば簡単に転職する。 記事では触れられていないが、華晨汽車の合弁会社のパートナーはBMWである。 華晨の車は他の中国国産車に比べてデザインが飛び抜けて良い。 足回りも実際に乗ってみた感触では、欧州車独特のやや堅めのサスペンション。 BMWのノウハウが投入されていることは間違いないだろう。 今回のテストで問題となったシートベルト着用警告装置は、中国国内では嫌われ ている装備で、カローラにのっている知人などは、改造していちいち警告しない ようにしているぐらいだ。中国国産メーカーである華晨汽車が標準でこの装置を 搭載していないのは当然予想できる。 今回はヨーロッパの安全基準の調査が甘かった、というだけのミスだ。今頃は安 全装置を搭載する改造も済んでいることだろう。 技術的には、いわゆる大衆車ならば遜色ないレベルのモノを作るのが今の中国で ある。 日本の自動車メーカーの団塊世代の方々なら、わかっているはずだ。 かつては自分たちも、欧州や米国の市場に製品を持ち込む時、さまざまな規制に 振り回された苦い経験を思い出すのではないだろうか。当時と比べ、現在は更に 多くの規制が存在するわけで、新規参入は容易ではない。その中で中国メーカー は昔の日本メーカー以上にがんばっている。 日本のマスコミはただ中国を笑っていれば済むかも知れないが、自動車産業に関 わる日本人は笑ってなどいられないことを知っている。 「ウサギとカメ」「アリとキリギリス」の童話を思い出すのは私だけだろうか・・・ PR |
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プロフィール
HN:
大連太郎
年齢:
54
性別:
男性
誕生日:
1970/06/09
職業:
技術職
趣味:
インターネット、DVD鑑賞
自己紹介:
中国大連開発区のとある印刷工場でお勤め中。
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