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中国大連の開発区のとある印刷工場でお勤め中の 筆者がなんとなくと言いつつもたまに本気出した りしなくもない勢いで書いてみたりする日記。
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四川省の地震で日本の救援隊が現地に到着したらしい。
各国が救援隊の派遣を申し出て、日本がその第一号として受け入れられた、と報
道されている。「中国も背に腹は代えられないのだろう」などというシニカルな
記事もあった。


オリンピックやチベット問題の関係で、中国も無下には断れなかったのだろう、
と私は想像している。


一言に救援というが、簡単な話ではない。受け入れる側の準備のことを想像して
みて欲しい。阪神大震災での救援経験者と特殊装備を持ち込んできたのはしごく
当然の流れだ。
だが、言葉の壁はどうする?中国側としては通訳を手配しなければならない。
彼らを現地まで連れて行く交通手段の手配もある。
衣食住も手配しなければならないかも知れない。
救援を受け入れるということはそういうことなのだ。


ただし、言葉の問題は中国国内でも存在する。
四川省と言えば、中国国内でも方言の強い地域であり、実際私も四川省出身の方
との会話では苦労している。
中国人同士でも四川省人相手だと何を言っているかわからないことがあるそうだ。


どれだけの人命を救助できるかどうかわからないが、地震災害時の救命技術を伝
授してくるだけでも意義がある。今回、中国からの依頼で救援に行っているわけ
ではないので、日本は言い出した以上、しっかりと実績を残す必要もある。救援
隊の方々のプレッシャーは大きいだろうが、ぜひともがんばっていただいと思う。
日本のメンツがかかっているのだ。

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今住んでいるマンションは18階建ての高層マンションである。
全部で4棟あり、一つの団地を構成している。
最近、4棟の建物の中心に噴水が完成した。
時間になると音楽が流れ、水が噴き出す。
以前、星海広場の噴水を見たことがあるが、同じような感じである。
夜はライトアップされ、また一段とキレイだ。
これから夏場に向けて「涼」を提供してくれるだろう。

国連からの救援をお断りした、ということで日本からは「けしからん」「これだ
から中国は」とかいろいろな意見があるようですが・・・


日本での報道はネットしか見てませんが、こちらのテレビやネットではかなり詳
しく報道されています。
まず、道路や鉄道が寸断されていますから、救援に行くのは容易ではありません。
装備が整った機動力のある「軍隊」でないと無理です。
で、人民解放軍が当然大量の人員と物を投入して救援に行ってます。
鉄道や民間航空会社までも動員しています。こういう時の組織力はすごいです。


生き埋めになった人を探し出す特殊犬(シェパード)もたくさん空輸しています。
(中国では一般人の間でもシェパードが人気で相当数飼われています)
現在の中国には人材も救援物資も豊富にあるのです。


「国連からの救援」とありますが、機動力(航空輸送能力、特殊機械など)と中
国の地理や建築物の構造に詳しい専門家や医師など、そういうものをグループひ
とまとめで持ってくるぐらいでないと役に立ちません。
で、そういうグループというのはまさしく軍隊なわけで、じゃあ、外国の軍隊の
救援を受け入れるかと言えば、そうではありません。
ちょっと考えてみればお分かりのように、中国の国土で外国の軍隊が活動するな
どということは中国からしてみれば全く許容できるわけがありません。(過去の
歴史でも何度も外国から侵略されてきたわけですし)
人民解放軍は十分な人材と物資を持っていますから、海外からの救援は必要ない
のだろうと思います。
唯一役立つとすれば「お金」ぐらいでしょう。
実際、中国の各省では役人が中心となって募金活動が始まっています。
大連でも地震のあった翌日から夏市長が中心となって役人が募金していました。
1000万元送金すると報道されてましたね。


日本でも中国に何億だか援助すると報道されてましたが、たしかに世界の工場と
言われる中国ですから「物資」を送っても意味ありません。結局お金が一番役立
つのだろうと思います。


政治的には、今回の地震は人民の気持ちを一つにまとめるには良い機会でもあり
ます。
同朋が一万人以上も亡くなって、まだ行方不明者がたくさんいる状態。
CCTV(中国中央テレビ)の1チャンネルはいつもならバラエティ番組を延々と流
していますが、地震以後はずっと地震関係の報道だけです。
人民の最大の関心は地震の被災地の様子。
温家宝首相がいち早く現地入りし、被災者に声をかけながら、次々と指示を出し
ていく。
これをテレビで見る人民は、共産党の指導力を改めて目の当たりにする。
人民からの支持回復には最大のチャンスでもあるわけです。


ここまで書けばお分かりのように、国内に十分な人材と資材があって、政治的に
も大きくアピールできる現状で、わざわざ外国からの人的援助を受け入れるわけ
がないのです。
唯一受け入れるとすれば、お金でしょう。お金はたくさんあって困ることはない
ですから。




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HN:
大連太郎
年齢:
54
性別:
男性
誕生日:
1970/06/09
職業:
技術職
趣味:
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自己紹介:
中国大連開発区のとある印刷工場でお勤め中。
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