中国大連の開発区のとある印刷工場でお勤め中の
筆者がなんとなくと言いつつもたまに本気出した
りしなくもない勢いで書いてみたりする日記。
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旧正月明けから休み無しで働きづめだった。
ちょうど2週間。 次々と納期がやってくるので、気が抜けない。 何か一つ失敗しても、取り返しのつかない状態になる。 そういうプレッシャーの中での仕事の連続。 さっき日本の取引先にメールでデータを送って、本日の仕事は完了。 明日はEMSを発送するだけ。二週間ぶりの休みである。 ただでさえ仕事で忙しいのに、子供が熱を出したりして、文字通り大変だった。 2回の点滴で熱は下がり、現在はいたって健康である。 実は一昨日、納期に追われて、一分一秒を争う状況下、マジギレした。 パンフレットのデザイン修正。たった一箇所の修正。 取引先の担当者が下班するまであと20分。 データを修正してから会社でA4・4ページの印刷をしないといけない。 デザインデータを開くのに3分。 修正に5秒。 保存に5分。 プリントアウト用データの保存に更に5分。 あまりのパソコンの処理の遅さにキレた。 壁を叩き、床を蹴る。スリッパを脱ぎ床に叩きつける。 かろうじてパソコンをたたき壊すことだけは避けた。 妻が驚いている。幸い息子は眠っていた。 妻「どうしたの?」 私「時間が足りない!」 会社までわずか1ブロックの距離をタクシーに乗る。 2分で到着。 エレベータが降りてくるまで2分。 事務所に入ってプリントアウト開始。 もう約束の時間に間に合わないのはわかっていたから、担当者に電話で遅れる旨 伝える。 プリントアウトに10分。 インクがちょっとはみ出ていたが、再プリントしている暇はない。 エレベータを待っていられず階段を駆け下りる。 タクシーに飛び乗る。 相手の会社に到着。 担当者と管理職の皆さん、社長さん、皆事務所で待っていた。 ゲゲゲッ・・・ まぁ、デザインでは致命的なミスも無く、大丈夫だったのだが、改めて自宅パソ コンの処理能力の限界を感じた。 新しいパソコンを買いたいと妻に言ったが当然許可は下りず・・・ せめて日本の実家のデスクトップパソコンがあればなぁ・・・ 今年の年末に一時帰国する際、ハンドキャリーで持ってこようと画策中。 あと10ヶ月。それまで私は何度キレるのだろう・・・。 PR
息子が熱を出して三日目になる。
38度を超えた時点で病院に連れて行って診察。 昨日は近所の児童病院と開発区医院の二つに行ってきた。 たくさんの薬を処方され、嫌がる息子をなだめながら座薬を入れてみたり、もち ろん飲み薬も与えてみるも・・・、なかなか熱が下がらない。 今朝、熱を測ってみると39度。 こりゃヤバイと、近所の児童病院へ行き、点滴することを決断。 赤ちゃんの場合、大人のように腕から点滴するわけにはいかない。理由は血管が 細すぎるから。 ではどうするか?と言うと、頭の血管から点滴するのだ。 病院では生後数ヶ月の赤ちゃん数人が頭から点滴を受けていた。 頭に針を刺す場合は看護婦さん二人がかり。 一人は頭を動かさないようにしっかり押さえつける。 万が一刺し間違えたらシャレにならないから当然だ。 「チクッ」とするから当然子供は泣き出す。 我慢してもらうしかない。高熱が続けば命にかかわる。解熱しないとね。 点滴は3本。 長い時間がかかるので、妻に携帯電話を渡し、帰宅する時はお手伝いさんを呼ぶ ように言付けた。 私は市内の工場へ向かう。 本当は付き添っていてあげたいのだが、仕事の納期が迫っている。いつもなら部 下にまかせられる内容の仕事だが、部下は別の工場での検品作業に行っている。 私が行くしかない。 以前、妻から半分冗談でこんな質問を受けた。 「仕事と家庭、どっちが大事なの?」 「どちらも重要だ」と答えたら「どうしてもどちらか選べ」と言われた。 世の女性の皆さんに言いたいのだが、この質問は卑怯である。 もし仕事が無くても暮らしていけるだけの財産があるなら迷わず「家庭」と答え られる。 しかし、そうでない場合、特に大事な局面で家庭を優先し仕事を放棄したら、た ぶん職を失う。 職を失うということは家庭を維持することができなくなるということでもある。 今の日本では、一時でも家庭の事情で仕事を放棄したら、解雇されても仕方がな いというせっぱ詰まった雰囲気がある。 一度職を失ったら、以前の生活を維持していけるだけの仕事に就くのは容易なこ とではない。 だから、「仕事と家庭、どっちが大事なの?」という質問は男性にとって非常に 酷なのだ。 結局私はその質問に対して「家庭」と答えた。 日本での様々な経験と、中国へ来てからの経験、現在の中国語能力を持ってすれ ば、今の生活を維持していけるだけの仕事に就くことは容易いと思えたからだ。 幸い、現在の会社の社長は理解がある方で、仕事のやり方に関しては、かなりの 裁量をいただいている。 また、毎日料理を作ってくれるお手伝いさんや、私や妻の友人がいろいろと助け てくれるので、これから起こるかも知れない様々な問題にも対処できるという自 信が持てた。 とは言うものの、妻には今回の貿易が成功すれば、会社はより安定し、私たちの 生活も安定するから、もう少し辛抱して欲しいと伝えておいた。
最後に休んだのは春節の時。
11日からずっと休みが無い。 昨夜も市内での仕事があり、家に戻ったのは深夜2時。 一昨日から子供が熱を出しており、プライベートでも忙しい。 ただ今、抱えている仕事が多くて、しかも比較的に納期が迫っていて、毎日いろ いろこなさなければならない。 仕事というのは結果がすべてで、途中経過というのはあまり重要視されない。 最近「理不尽」というか「やってらんねーよっ!」的な仕事が二つあった。 日本で作ったデザインデータを渡されて、それを元に中文版を作る、という仕事 なのだが、だいたいエライ人たちは現場の事情とか知らない。 DTPのデータというのは環境(パソコンやソフトウェア)が違うと激しく互換性が 無いのだ。 まず渡されたメディアがMO(光磁気ディスク)という点で既に終わっている。 私が最後にMOを見たのは5年前だ。中国のデザイン会社ではもう使われていない。 現在、デザインデータは「DVD-R」「USBメモリ」「外付けハードディスクドライ ブ」のいずれかでやりとりされる。 各ファイル名に日本語や2バイト系(全角)の数字を使っているのは致命的だった。 パソコン全般に言えることだが、ファイル名はASCII(半角英数文字)で入力する のは基本中の基本である。 デザイン会社のマックでフォルダを開いたところ、見事に各ファイル名の日本語 は化けまくっていた。 ファイル名が化けるとどうなるか。 Illustratorで読み込むべき写真ファイルとかが読み込めなくなる。 各ページに写真素材が10点ぐらいで合計32ページ。 半分ぐらいの写真はファイル名が文字化けしていてリンク切れ。行方不明。 こうなるとたちの悪いジグソーパズル状態である。 ジグソーパズルならまだいい。箱に完成した場合の写真の見本が載っている。 今回渡されたデータには各ページの完成JPGファイルが添付されていない。 もっと言うと、Illustratorのアウトライン取ったファイルも添付されていない。 完全に素人の仕事だ。 つまり完成した形がわからないジグソーパズルを解くような仕事だったのである。 一応社長にどれだけ大変だったかは説明したが、大事なことは日本から渡された 素材を使って、ちゃんと中文版が出来上がったという事実だ。 たぶん日本のデザイン会社なら普通にマックを使っていて、MOドライブも未だに 使ってたりして、今回のようなケースでもとりあえず素材は問題なく読み込める のだろうが、中国語がからんできて、しかも中国という制限のある環境で「結果 を出す」というのがどれだけ大変なことか。 DTPを生業としている方ならご理解いただけると思うのだが・・・。 |
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大連太郎
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男性
誕生日:
1970/06/09
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技術職
趣味:
インターネット、DVD鑑賞
自己紹介:
中国大連開発区のとある印刷工場でお勤め中。
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