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中国大連の開発区のとある印刷工場でお勤め中の 筆者がなんとなくと言いつつもたまに本気出した りしなくもない勢いで書いてみたりする日記。
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タオバオ(http://www.taobao.com/)で時計を買った。


夜中にトイレで目が覚めた時、今何時だろう?と思い、枕元に腕時計を置いている。
見てくれはオシャレなアナログ時計なのだが、蛍光塗料などが塗ってあるわけで
もなく、見づらい。
私は携帯電話が大嫌いな人なので、枕元などには絶対置かない。
大連では夜中にワン切りやショートメッセージが最近よく届く。
迷惑電話・メールに限らず、夜中の電話は大抵ろくな用事ではない。だから電源
を切る。


という事情で、夜中でもボタンひとつ押すだけで時刻が確認できる時計が欲しく
なった。
とは言っても、大昔流行った、ボタンを押すとコンピューター音声で時を知らせ
るタイプではない。
アレはドキッとして目が覚めてしまう。ましてや、中国語で時間を読み上げられ
ると、しっかりと聞きとろうとして、完全に目が覚める。
やはりライト付きで時刻が表示されるやつがいい。
昔ながらの目覚まし時計はダメだ。家に一個あるが、あれはベルの音が大きすぎる。
デジタル表示で電池で動くこと。コンセントに差し込むタイプは停電の時、役に
立たない。


タオバオでいろいろ眺めていると、デジタル大型液晶表示でライト付きのオシャ
レなものがあった。
光センターが付いていて、暗がりでは常に弱いライトでうっすらと液晶数字が表
示される。
もちろん頭の大きなボタンを押せば通常の明るさでライトがついて、ハッキリと
数字が読める。
そうだ。コレだ!
もう、コレしかない!
値段は40元。送料込みで52元。


中国ではこの手の置き時計は自分で買うしかない。
友人知人からのプレゼントは有り得ないからだ。
なぜならば、置き時計・掛け時計は中国語では「鍾」(zhong)と言う。これは
「終」(zhong)と同じ発音であり、置き時計・掛け時計をプレゼントすること
は、「貴方はもう終わりですね」「人生の終わり」という意味になり、非常に失
礼かつ侮辱的な行為なのだ。中国では。


数年前、これを実践してしまった日本人の知人がいた。
董事長に直接置き時計を手渡してしまったので、警告する間も無かった。
通常なら、外国人ということで中国の習慣を知らないのも仕方ないと思われる
ケースだが、彼は中国語が上手だったのだから始末に終えない・・・。中国語が
話せるのに中国のもっとも基本的な習慣すら知らないとは・・・。董事長はその
場で怒りはしなかったが、ビジネスの話は流れてしまった。


では中国人へのプレゼントはいったい何が喜ばれるのだろうか。


日本であらかじめプレゼントを買うのであれば、化粧品(資生堂)が良いかと思う。
これはもちろん、董事長や総経理の奥様へのプレゼントである。
日本でもそうだが、地位のある方は普段仕事で忙しく、奥様へのケアは不十分だ。
だから、奥様へのプレゼントは非常に効果がある。
「将を射んと欲すればまず馬を射よ」である。
日本製の化粧品(間違いなくホンモノであり、安心の品質)、それも中国でもっ
とも人気のある「資生堂」となれば、奥様とそのご主人へ大いにメンツが立つ。
董事長や総経理へは日本の空港でタバコなり洋酒なりを買っておけば十分だろう。
たとえ、タバコもお酒もやらない方でも、別の知人へのプレゼントとして転用で
きるので有意義だ。


では、相手がIT系企業のオーナーで独身、酒もタバコもやらない方だったらどう
するか。


多少値が張るが、ネットPCなどはどうだろう。
中国ではもちろんネットPCはたくさん売られている。ネットPCの大手ブランドは
台湾企業だから。
しかし、ここでも重要なのは「日本で買った最新の製品」ということだ。
SonyのVAIOポケット(やたら小さいネットPC)ならば、たとえMade in Chinaでも
OKだ。
日本で買った証明(日本語表示の箱、日本語取扱説明書)があれば良いのだ。
日本の最新ハイテク製品、それも普段持って歩けるような小さなもの、というの
は我々日本人にとってのブランド・アクセサリーのようなものだ。
中国ではあまりにもブランド製品のニセモノが横行しているので、たとえホンモ
ノを持っていたとしても、誰にも信じてもらえない。
しかし、日本製の最新ハイテク製品であれば別物だ。
さすがにニセモノでわざわざ日本語でシルク印刷まではしない。最新型ならなお
さらだ。


中国で地位のある方々は例外なくお金持ちである。
だから、現金の賄賂は効かない。(中途半端な金額では)
モノ(製品)のほうが喜ばれる。(それほど高額でもないし)
賄賂で車をプレゼントするような国なのだ。
まともに張り合っていたらお金がいくらあっても足りない。
こちらも知恵を使わないと。



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映画「第9地区」を観た。


日本では4月から公開されているはず。
昨年夏、米国で絶賛された作品。


異星人SFモノというB級テイストな映画。
80年代なら異星人の「発見」「遭遇」というテーマでしたが、この作品では
「遭遇後」、それも100万人もの異星人が地球にやってきて28年後、という設定。
なんか面白そう。


出だしはニュース報道のテイスト。
なるほど、これはちょっと今までのハリウッドSF映画とは違うぞ。


異星人のウェストがめっちゃ細い。CGなんかなぁ。動きは自然だ。
うーん、最近の映画は実写とCGの見分けがつかんなぁ。


この映画の見どころはリアリティ。
それでいて、DOOMみたいなゲーム的な演出もあって、米国人ウケする要素が仕込
まれている。
久しぶりに面白い映画に出会えた気がする。


これがヒットしたことによって続編も作るんじゃないかなぁ。
シリーズものになれば、ユニバーサル・スタジオのテーマパークにアトラクショ
ン作れそう。

妻と子は端午節で里帰り中。


先日、母から送られてきたカレールーの存在を思い出し、カレーを作ってみた。


市場に行く。
まずは肉だ。
大きなまな板の上に肉のかたまりが置いてある店だ。
私が小学生の頃、近所のスーパー(市場)の肉屋がこんな感じだったように思う。
現代の日本の子供なら「非衛生的」だと言うかも知れない。
店に人が居ない。
まな板の上の肉をしばらく眺めていると店主らしき人物が戻ってきた。
脂身の少なさそうな豚肉を半斤(250g)注文した。
5元なり。


次は野菜だ。
たまねぎ3個、じゃがいも4個、にんじん2本を買う。
全部で7元。


料理している間、たぶん腹が減るので、肉まんを2元分買う。
肉まん屋のおばちゃんが「今日は休みか?」と訊いてくる。
「あぁ、端午節だから3日間休みだよ」と答える。
何か質問してきたのだが、聞き取れない。
まだまだ知らない言葉は多い。「ごめん、わからないよ」と言う。
家がどうとか言っている。
端午節に関する話題で、家が関係すると言えば・・・
「貴方が言っているのは、日本にも端午節があるか?という意味か?」
そうだ、とおばちゃんは言う。
「日本の端午節は中国と日にちが違う。日本では5月5日でこどもの日と言って
いる。ゴールデンウイーク(労働節)に含まれて連休になることが多い。」
日本では新暦で解釈されているが、中国は旧暦なので6月に端午節が来る。


そういえば、うちの息子は日本なら七五三を祝う年齢だ。
4月に日本の両親が孫のためにコイノボリのミニチュアを送ってくれた。
私が苦労して組み立てたのだが、息子に破壊された(笑)。


カレールーの箱のレシピを見ながら調理を開始。
肉の脂肪部分を切り離し、熱した中華鍋で転がす。
油が行き渡ったところで角切りにした肉を炒める。
軽く塩コショウして肉を皿に移す。


中華鍋にサラダオイルを引いて、きざんだたまねぎを投入。
レシピにはたまねぎ500gと書いてあったのだが、こんなに量が多くて大丈夫なの
だろうか?
にんじんとじゃがいもも投入。
かなりのボリューム。がんばってかき回す。


今回、カレーを作るにあたり、スープ用の電気釜を用意した。
電子レンジを買ったときにオマケでついてきたモノ。小型の炊飯器だ。
水を900cc入れ、通電したのだが、なかなか温まらない。
中の水はなまぬるいままだ。
そう言えば、妻が壊れているとか言っていたような気がする。
仕方がないので、中華鍋でそのまま最後までカレーを作ることを決意する。


鍋に水を入れる。レシピ通りに900cc。結構な水位だ。やばくないか?
先程炒めた肉を入れる。
鍋に蓋をしてレシピ通りに20分間煮込む。


具にしっかり火が通ったことを確認して、カレールーを投入。
最近のルーは一皿分ごとに小分けされているのか・・・。
一人暮らしの人には便利なのかも知れないが、こういう行き過ぎた心配りが過剰
品質に感じられて嫌だ。
昔のルーはせいぜい2個に分割されていたぐらいだったと思う。
私はいわゆる古いタイプの人間なので、カレールーは一箱使い切る。
鍋一杯のカレーを作って、毎日カレーライスを食う。
子供の頃、母や父がカレーを作ると3日間ぐらいはカレーが続いたものだ。
カレーとはそういうものだ、というのが私の認識だ。


今日は端午節の最終日。
先程、夕食を食べ終わった。
この三日間は毎食カレーライスだった。
鍋のカレーはあと二皿分。
明日の夜には食べ終わるだろう。


カレールーを送ってくれた母に感謝する。
ありがとう。


カレールーはまだ3つある。
次回はりんごをすって入れてみようと思う。




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1970/06/09
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中国大連開発区のとある印刷工場でお勤め中。
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