中国大連の開発区のとある印刷工場でお勤め中の
筆者がなんとなくと言いつつもたまに本気出した
りしなくもない勢いで書いてみたりする日記。
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二日間お休みいただきました。
ビザの更新手続きをしてきました。丸二日もかかって大変でした(苦笑)。 さて、本日はマッサージの話。 元々、私は肩こり症でして、毎日電脳を駆使して仕事をしていますから疲れは溜まる一方。そこで、週に2~3回はマッサージのお世話になっています。 大連には数多くのマッサージ店がありますが、中国人ネットワークとあまり関わりを持たない日本人(いわゆる大連にとっての「外国人のお客様」)が正統派のマッサージを見つけることは、実はとても難しいのです。 例えば、日本語タウン情報雑誌に掲載されているマッサージ店は「風俗系」か「リラックス系」です。この手のマッサージ店は「若い女性の按摩師」をセールスポイントとしています。「精神的な癒し」や「リラックス」を求めるのであれば、まさしくニーズに適ったものですが、肉体的な疲労をとるにまでは至りません。 中国における正式な按摩の資格として「中医」というものがあります。この看板がある按摩店は中医師が在籍しており、「治療」としての按摩を受けられます。 中医の按摩はツボを刺激するわけですが、大抵痛みを伴います。いわゆるリラックスできる按摩ではありません。按摩の後、体が楽になる感じです。 日本語雑誌の中には「中医」のメニューを掲載している按摩店もたまに見かけますが、もしその店が同時に「風俗系のマッサージ」のメニューも掲載しているようでしたらニセモノの可能性が高いです。「中医」を語るウソの店も多いので注意が必要です。 中医は按摩としての効果は高いですが、按摩中は痛みしか無いため、気持ちよくありません。そこで求めるのが、中医としての効能を確保しつつも、気持ちの良い按摩です。これが私の言うところの「本格的な按摩」なわけです。 このような按摩店は大連に数多く存在します。 ただし、これを見つけるには中国人ネットワークとの関わりを深く持っていないと「あの店はオススメだよ」という情報を教えてもらえません。 私の行きつけの按摩店は、家の近所で小売店を経営している友達から紹介してもらいました。痛気持ちいいという感じの按摩が特長のお店です。 按摩師はこの道10年20年というベテランばかり。 もちろん日本語はいっさい通じません。 自宅から2ブロックとちょっと離れた場所にありますが、週に1回は通っています。もはや生活必需要素の一つです。 PR
久しぶりに酷い目に遭いました。
下痢と発熱。 もう「シャ~ッ」「んぼ~」ってなもんです。(擬音についてコメント無し) まったく仕事にならないので昼に家に帰りました。 「カエルコール」をしたのに彼女は没接電話。 家に戻ってからは服を脱いでベッドにもぐりこみます。 もうろうとした意識の中、彼女が帰ってきました。 市場に買い物に行ってて電話の音に気がつかなかったそうです。 彼女「医者へ行こう。すぐ近くだから。」 太郎「いや、疲れたから少し寝てからにするよ」 彼女「わかった。私、薬買ってくる。」 太郎「うん。ありがとう。」 しばらくすると彼女が帰ってきました。 お医者さんを連れて。 日本で最後に医者の往診を頼んだのは小学生の頃。 それでなくともお医者さんというものは急がしいわけで、往診なんて頼んだ日にはお金も高いだろうなぁ...と一瞬考えたものの、確かに今回の状況はちとシャレにならないほど酷い。さっそくお医者さんに診てもらいました。 体温を測ってみると38度4分。 血圧は異常なし。聴診器をあてられて、と日本のお医者さんと変わりません。 診断結果は風邪。 確かに言われてみれば、ここ2~3日鼻水が止まらなかったし、会社の同僚の男の子が風邪で毎日病院通いしていたなぁ。 胃腸がやられていて熱もありますから、何も食べたくも飲みたくもない状態。 こんな状態で処置をすると言えば、当然「アレ」です。 そう、「点滴」ですね。 大連では風邪の時、飲み薬よりも点滴がよく行われます。 確かに点滴はすぐ効きます。飲み薬でちんたらやってるよりも早い。 用意された点滴は3本。 最初の一本はお医者さんがセットしてくれて、残りの2本は彼女が交換してくれました。1時間かけて1本目が終わる頃には、熱が下がり始めていましたね。 途中2回ほど便意を覚え、点滴の瓶を彼女に持ってもらいながら、トイレへと移動しました。3本目が終わった頃には平熱に。いやぁ、3時間でこの効き目はすごいです。 しかし、下痢のほうは依然として酷いです。 平熱になり、歩けるほど体力が回復していたので、先ほど往診していただいたお医者さんの医院まで行くことにしました。 普段なら5分もかからない距離を10分かけて移動。 「診所」という看板があります。 中に入ると「品揃えの少ない薬屋さん」といった雰囲気。 奥から先ほどのお医者さんが現れ、彼女が下痢が依然として酷い状況を説明すると今度は顆粒状の薬をお湯に溶かされて出されました。 日本でこの手の薬は苦いのを知っていましたら、覚悟しながら飲むと、ほどよい甘さです。うーん、これが薬でいいのかな。なんか甘いお茶という感じ。 飲み終わった所で奥の部屋に案内されました。 また、点滴です。 今度も三本。下痢を抑える薬です。 しばらくして、若い男の子が一人、医院にやってきました。 彼も点滴です。2本やってました。 やはり大連において、点滴は「基本」です。 すべての点滴が終わったのは夜の11時過ぎ。 便意も収まり、体調はかなり戻りました。 先生にお礼を言って医院を後にしました。 で、肝心の診察治療料ですが、最初の訪問治療が78元。 次に医院に行って飲み薬を一箱と点滴3本で70元。 日本円にすれば2000円に満たない治療費です。 保健無しという事情を考えれば、安いと考えてしまいがちですが、一般サラリーマンの月給が2000元ということから、1元はだいたい100円の感覚。 つまり二回の治療で148元、約1万5千円ぐらいの治療費がかかった計算になります。 大連には日本語のできる医師がいる病院もいくつかありますが、それらの診察治療費は町中の小さな医院の比ではないでしょう。おそらく数百元はいくはずです。 大連でテレビを観ていると病院のコマーシャルが多いことに驚かされます。日本では規制などで、放送時間帯が著しく制限されています。大連の新聞では整形手術や堕胎手術の広告ばかりです。医療は実は立派なビジネスなのですが、日本では医師は神聖な扱いを受け人々から敬われており、病院経営のビジネス的側面が語られることはあまり多くありません。しかし、中国では最新の医療機器や優秀な医師の資格状況などが誇らしく広告され、その病院が「いかに安全で素晴らしいか」を積極的にアピールしています。 大病院では医師のランクによって診察料金が異なります。 精算所に料金表が張り出されており、すぐわかるようになっています。 露骨なやり方だと感じますが、個人的にはこれぐらいあからさまな方がわかりやすくて良いです。高い料金をとる医師は、それだけの医療技術を持っているからであり、またそれだけの医療技術を当然患者に期待されます。 評判の良い病院には患者が集まり、そうでない病院は淘汰されていきます。 このブログを書いている本日は、昼間普通に仕事をしてきました。 日本だったら2~3日は休んでいたことでしょう。 皆様も風邪にはお気をつけください。
家の中に入ると、まず玄関らしきスペースがある。
右手には胸の高さ程の大きな「かめ」があり、白菜が漬けられていた。 彼女が先頭になって右手の部屋に案内された。広さは8畳程度。左側は土足スペースで2畳程の広さ。右手は40cm程の高さの床で表面にはビニールのマットが張られていた。 「座ロ巴!(座って!)」 と彼女に言われる。 座布団も無いいかにも冷たそうな床の上に座れというのか? しかし、他に椅子も見あたらないので、しかたなく床の上に座る。 ん? 暖かいぞ。 こんな農村に温水の床暖房か? ムムム、いったいどういうことだ? どうして床が暖かいのか尋ねると仕掛けを見せてくれた。 部屋の右手前には台所がある。台所には私の想像していた中国の通りの、いわゆる「かまど」があった。そして、この「かまど」は左手の部屋の床下とつながっている。つまり、「かまど」で煮炊きをすると、その熱気が部屋の床下にまで伝わるという仕組みだ。 これがいわゆる「オンドル」という代物だ。 ネットで調べたところによると「オンドル」は朝鮮特有の床下暖房設備で、中国東北地方は朝鮮半島に近いことから古くより「朝鮮族」と呼ばれる中国民族の一つが住んでおり、彼らによって「オンドル」の文化が伝えられた、とされている。(実際のところは知らない) 「オンドル」を漢字で書くと「温突」となる。 この「オンドル」のおかげで、外は零下であっても室内は十分に暖かい。生活の知恵である。 朝の7時半。私たちに特別な朝食をごちそうしたいと言われ、お父さんが食材を買 いに行った。ぼーっと寒そうな外を眺めているとまもなくお父さんが戻ってきた。 手には大きな生きた鶏が握られている。 いまから、あの鶏をさばくのだろうか? 農家にとって鶏は卵を産む大切な家畜だ。それを料理として出してくるということは大切な客人をもてなすということだ。 お母さんが私たちの見ていないところで鶏を絞めてきたらしい。しばらくすると茹でられて羽もない白い皮だけの鶏になっていた。 それから包丁を入れ、解体し、煮込む。 30分ほどして、折りたたみのテーブルが作られ、朝食が並べられた。 メインの鳥の煮物と涼菜とキムチ、そしてご飯。完璧なごちそうだ。 おいしくいただきながら、世間話をする。 「大連に比べてこっちは寒い?」「昨夜はよく眠れた?」などなど。 お母さんと彼女のお兄さんのお嫁さんが作ってくれた料理は本当に美味しかった。 デザート代わりだろうか?餡入りの団子があった。さっそく食べてみる。 うぇ、餡が全く甘くない。なんじゃこれは! お父さんがおもむろにビンを出してきた。 「これをつけて食べるんだよ」 差し出された白い粒上の物体は甘かった。いわゆる砂糖である。 日本の餡はあずきを煮て砂糖で味付けをしてある。中国東北地方では砂糖で味付けはしないらしい。そういえば十五夜のきびだんごも砂糖を付けて食べるではないか。あの風習はおそらく中国が起源なんだろうな...。 朝食が済むと仕事のことが気になりだした。 村にインターネットカフェがあるか?と尋ねると「有る」との答え。 さっそく彼女の従兄弟に連れて行ってもらうことにする。 外に出るといきなり道端に鶏の一団が居た。 すわっ!さっきお仲間を食べてしまった復讐かっ! と一瞬たじろいだが、その恐れは杞憂に終わった。 道端に落ちている穀物の種らしきものをつついて食べているだけだ。 しかし、中に一羽の妙な雄鳥が居た。 片足が無いのだ。 食べられてしまった?いや、そんなハズはない。 よく見ると歩き出したとき、もう一本の足がちゃんと出てきた。 なるほど、外は零下だ。寒いので、交互に一本足で立っているだけだったのだ。 しばらく歩くと、今度はヤギが居た。 当然のことながら首輪や電柱につながれていることはない。放し飼いだ。 こっちを見るな。結構体格も立派なので、突進されたら、と思うと少し怖い。 ヤギは枯れたトウモロコシの葉っぱをむしゃむしゃと食べていた。 更に歩くと、今度は二頭の牛が居た。 大きい。間近で牛を見るのは子供の時以来だが、大人になった今でも、目の前の牛は十分大きく感じられる。真下に落ちている彼(彼女?)の糞も大きい。立派だ。 彼らもトウモロコシの葉っぱを黙々と食べていた。 外は零下だ。当然彼らの吐く息も白い。目の前にこんなにも大きな生き物が居て、白い息をしている。まさに農村なんだな、という実感。 1kmは歩いたんじゃないか、と思う頃、村のメインストリートに着いた。 ネットカフェの中に入る。ネットカフェと言っても、普通の民家だ。パソコンがずらっと並んでいる。 店主らしき見るからに怪しいおじさんがいた。 彼女の従兄弟がなにやら会話をしている。 しばらくして、彼が店の外に出る。後からついて行くと、今日はネットにつながらないそうだ、と言う。 ネットができない...。予想はしていたものの、大変なところに来てしまったな、という思いが浮かんだ瞬間だった。 仕方が無いので、日本の取引先に電話をする。 彼女の村にはIP電話カードは無いので、普通に国際電話をかけることになる。 一分当たり12元(180円)。日本から中国に電話をかけるのと同じ料金だ。 手短に要件を話し、仕事の件を確認。今のところ何も問題は無いそうだ。 尿意を覚えたので、トイレの場所を訊く。 部屋の窓から見える畑の向こうに木で作られた小さな小屋らしきものがある。 それがトイレだという。 防寒着を着て外に出る。 畑の真ん中であるから、ちと遠い。 間近で見ると、小屋というより、崩壊しかかった木の囲いと言った感じだ。 浅めの穴が掘られ、そこに二枚の板を渡す。板の上に乗り、下の浅い穴に用を足すという具合だ。穴は浅く、いわゆる「物」が間近に見える。 零下のため、凍っており、それほどニオイはひどくはない。 糞尿はオンドルで焚いた薪の灰がかけられ、後に畑の肥料となる。 まさしく農村の暮らしだ。 |
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HN:
大連太郎
年齢:
54
性別:
男性
誕生日:
1970/06/09
職業:
技術職
趣味:
インターネット、DVD鑑賞
自己紹介:
中国大連開発区のとある印刷工場でお勤め中。
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