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中国大連の開発区のとある印刷工場でお勤め中の 筆者がなんとなくと言いつつもたまに本気出した りしなくもない勢いで書いてみたりする日記。
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ふと考えてみた。

大連で生活していて困ることは何だろう?

日本では通勤に自家用車を使っていた。
大連ではバスや電車やタクシーを利用している。
バスは1元か2元。電車は開発区まで片道4元。タクシーは初乗りが8元。
タクシー以外はすべて共通のプリペイドカードを使えるので、いちいち小銭を用意する必要もなく便利だ。
日本に居た頃は時間に追われ「せかせかした」生活だったが、大連はゆったりした時間の流れる生活だ。

食べ物もいわゆる普通の中華料理は何を食べてもおいしく感じる。
特に四川料理(とっても辛い)が大好き。こちらでは麻婆豆腐のことを麻拉豆腐と言う。見た目もまさしくラー油で炒めた豆腐だ。とにかく辛い。
一番の趣味はサッカー観戦。ケーブルテレビで見ている。もちろん音声は中国語だが、何を言ってるかは理解できるので問題ない。むしろ日本では見られないヨーロッパの試合が放送されているので嬉しい。日本の試合が見られないのがちょっとつらい。

よくよく考えてみると、一番困るのは音楽や映画だ。
映画は現在、日本語字幕入りのDVDの入手がしづらくなっている。
電子城に行けば、ハリウッド系のDVDはたくさんおいてあるが、自分の大好きなヨーロッパ系の映画作品はとても少ない。今観たいのはベルリン国際映画祭の銀熊賞作品やカンヌ映画祭「ある視点」部門審査員特別賞作品など。

そんな時、心強い味方がある。
開発区の漫画喫茶「びーだま」。
ここの店長とは朋友で、頼めば日本からDVDを持ってきてくれる。店の中のDVDもかなりの品揃えだ。
ワールドカップ開催中の時は日本で録画したDVDを持ってきてくれて店で流していた。もちろん全部観た。
店長、いつもありがとう。

こうして見ると、なんだ、結局困ったことないな。
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ちょっと仕事とは離れた話。

自分の場合、生活の拠点は開発区だ。
開発区というのは何千社もの企業が誘致された経済特別区であるから全体としては広大な土地だが、ショッピングセンターや各種飲食店などが集まる商業エリアは、それほど広くはない。逆を言えば限られたエリアに多くのお店が集中していることから、生活は便利だ。

ここ2,3年の開発区商業エリアの発展は目覚ましいものがある。
一面ガラス張りの安盛広場。
スターバックスも登場。
その向かいにはマイカル開発区店もオープン。
来年には更に大型デパートが開店する予定。
開発区の海辺には「シアトル・オーシャン・スター」という海上アミューズメント・パークも建設中。
まさしく大連経済開発区は「シム・シティ」を現実に実行している。

開発区から金州へ向かう鉄道も建設中。
工事を始めると早い中国。
地価も最近では5%上昇している。
こんな金利は今の日本じゃ考えられない。
ウチの社長も開発区にマンションを持っているが、「日本の銀行にお金を預けておくより全然良い」とホクホク顔だ。

五彩城と呼ばれる開発区駅近くの商業エリアにはキャバレー、キャバクラ、スナックがずらりと並んでいる。もちろんターゲットは開発区へ進出してきた外資系企業の社員だ。その多くは日本人や韓国人を相手にしている。
夜の五彩城はネオンあふれる大人のワンダーランド。
しかし、昼間はディズニーランドのような変わったデザインの建物に囲まれた不思議空間。千と千尋の神隠しに遭ったような感じである。

生活には便利な開発区だが、会社の仕事に必要な資材を調達しようとなると対応できないことがある。そういう資材は、市内の大菜市(大連駅近くの市場)や、二七市場(二七広場近くの市場)で調達する。
資材って、どんな?

ヒモとかネジとかそういったもの。
日曜大工で使えそうなものばかりだな...。
大連で「生活」していく上では「言葉の問題」はそれほどない。
しかし「仕事」となるとそうはいかない。

観光で通訳を頼むのならば、学生の通訳でも問題はない。
でも仕事となると、通訳の「質」は非常に重要だ。

さすがに3年も中国にいれば、中国語会話力はそれなりになってくる。
町中でたまに日本人観光客と学生っぽい通訳を見かけることがあるが、彼らの会話を耳にしたところ、どうもきちんと通訳されていないようだ。
私も常々要領よく物事を進めたいと思っているので、「省略」という行為は悪いとは思っていない。しかし、省略しては「誤解の素」となるケースがある。

(おいおい、そこはちゃんと通訳して伝えないとダメだろう)

そういった場面は何度となく見聞きしてきた。

一方で「シナリオライター型通訳」も困りものだ。
彼らは勝手に話を膨らませたりする。
まぁ、大抵後で「話が違うじゃないか」ってことになって、もめるのだが。

本格的なビジネス通訳を社員として雇う場合、現在の大連の相場は月給4000元以上だ。なぜならDELLやGEの大手企業が大連にコールセンターを運営しており、日本語ができる人材の給料は急騰中。ちなみにコールセンターの月給は3000元以上だ。

優秀なビジネス通訳をやっている古い友人がいる。
大連人だが母国語の他に、英語、日本語、韓国語の四ヵ国語を自由にあやつる。
それぞれの国で3~5年仕事をしてきた実務派。契約などの場ではクライアントの立場でねばり強く交渉を続ける。
中国では、契約ひとつ取っても手続きが煩雑であり、実際に起業するとなれば、誰かの助けがなければ、ほとんど不可能と言っていい。
その友人は独自の人脈を持ち、常に忙しく立ち回っている。
通訳として雇うとなれば、一日最低でも1000元。後は仕事の内容によって成功報酬を決定することになる。ちなみに去年手がけた大型スーパー建設の契約の仕事では、契約成立までの書類作成、各種準備、交渉、通訳一式で200万円。

まぁ、そんなわけで何が言いたいかというと、ちゃんとした通訳というのは高いよってこと。だったら自分でもっと中国語勉強したほうが安上がりだし、確実に自分の意志が社員に伝わる。
印刷業界に限らず同業種であれば、とりあえず意味さえ通じれば、専門用語を駆使する必要はないし、社員だって、わかりやすい単語で言ってもらえれば誤解することも少ない。これに「身振り手振り」「紙に単語を書く」「描く」を加えればパーフェクト。

最初のうちは面倒くさいけど、慣れればなんとかなるもんだ。


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HN:
大連太郎
年齢:
54
性別:
男性
誕生日:
1970/06/09
職業:
技術職
趣味:
インターネット、DVD鑑賞
自己紹介:
中国大連開発区のとある印刷工場でお勤め中。
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