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中国大連の開発区のとある印刷工場でお勤め中の 筆者がなんとなくと言いつつもたまに本気出した りしなくもない勢いで書いてみたりする日記。
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ちょっと仕事とは離れた話。

自分の場合、生活の拠点は開発区だ。
開発区というのは何千社もの企業が誘致された経済特別区であるから全体としては広大な土地だが、ショッピングセンターや各種飲食店などが集まる商業エリアは、それほど広くはない。逆を言えば限られたエリアに多くのお店が集中していることから、生活は便利だ。

ここ2,3年の開発区商業エリアの発展は目覚ましいものがある。
一面ガラス張りの安盛広場。
スターバックスも登場。
その向かいにはマイカル開発区店もオープン。
来年には更に大型デパートが開店する予定。
開発区の海辺には「シアトル・オーシャン・スター」という海上アミューズメント・パークも建設中。
まさしく大連経済開発区は「シム・シティ」を現実に実行している。

開発区から金州へ向かう鉄道も建設中。
工事を始めると早い中国。
地価も最近では5%上昇している。
こんな金利は今の日本じゃ考えられない。
ウチの社長も開発区にマンションを持っているが、「日本の銀行にお金を預けておくより全然良い」とホクホク顔だ。

五彩城と呼ばれる開発区駅近くの商業エリアにはキャバレー、キャバクラ、スナックがずらりと並んでいる。もちろんターゲットは開発区へ進出してきた外資系企業の社員だ。その多くは日本人や韓国人を相手にしている。
夜の五彩城はネオンあふれる大人のワンダーランド。
しかし、昼間はディズニーランドのような変わったデザインの建物に囲まれた不思議空間。千と千尋の神隠しに遭ったような感じである。

生活には便利な開発区だが、会社の仕事に必要な資材を調達しようとなると対応できないことがある。そういう資材は、市内の大菜市(大連駅近くの市場)や、二七市場(二七広場近くの市場)で調達する。
資材って、どんな?

ヒモとかネジとかそういったもの。
日曜大工で使えそうなものばかりだな...。
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大連で「生活」していく上では「言葉の問題」はそれほどない。
しかし「仕事」となるとそうはいかない。

観光で通訳を頼むのならば、学生の通訳でも問題はない。
でも仕事となると、通訳の「質」は非常に重要だ。

さすがに3年も中国にいれば、中国語会話力はそれなりになってくる。
町中でたまに日本人観光客と学生っぽい通訳を見かけることがあるが、彼らの会話を耳にしたところ、どうもきちんと通訳されていないようだ。
私も常々要領よく物事を進めたいと思っているので、「省略」という行為は悪いとは思っていない。しかし、省略しては「誤解の素」となるケースがある。

(おいおい、そこはちゃんと通訳して伝えないとダメだろう)

そういった場面は何度となく見聞きしてきた。

一方で「シナリオライター型通訳」も困りものだ。
彼らは勝手に話を膨らませたりする。
まぁ、大抵後で「話が違うじゃないか」ってことになって、もめるのだが。

本格的なビジネス通訳を社員として雇う場合、現在の大連の相場は月給4000元以上だ。なぜならDELLやGEの大手企業が大連にコールセンターを運営しており、日本語ができる人材の給料は急騰中。ちなみにコールセンターの月給は3000元以上だ。

優秀なビジネス通訳をやっている古い友人がいる。
大連人だが母国語の他に、英語、日本語、韓国語の四ヵ国語を自由にあやつる。
それぞれの国で3~5年仕事をしてきた実務派。契約などの場ではクライアントの立場でねばり強く交渉を続ける。
中国では、契約ひとつ取っても手続きが煩雑であり、実際に起業するとなれば、誰かの助けがなければ、ほとんど不可能と言っていい。
その友人は独自の人脈を持ち、常に忙しく立ち回っている。
通訳として雇うとなれば、一日最低でも1000元。後は仕事の内容によって成功報酬を決定することになる。ちなみに去年手がけた大型スーパー建設の契約の仕事では、契約成立までの書類作成、各種準備、交渉、通訳一式で200万円。

まぁ、そんなわけで何が言いたいかというと、ちゃんとした通訳というのは高いよってこと。だったら自分でもっと中国語勉強したほうが安上がりだし、確実に自分の意志が社員に伝わる。
印刷業界に限らず同業種であれば、とりあえず意味さえ通じれば、専門用語を駆使する必要はないし、社員だって、わかりやすい単語で言ってもらえれば誤解することも少ない。これに「身振り手振り」「紙に単語を書く」「描く」を加えればパーフェクト。

最初のうちは面倒くさいけど、慣れればなんとかなるもんだ。
大連の製造業の多くは大連経済技術開発区に集まっている。
大連市内中心部から車で約40分。
そんな離れたところに何で工場を集めたか?
税制上の優遇措置というやつである。
中国は法人税が高い。企業活動を営むとなると売り上げの3分の1ぐらいは税金で持っていかれる。開発区であれば支払う税金はかなり少なくて済むため、製造業が集まるという次第。
おかげで開発区はここ数年でかなり発展した。
ホテルが整備され、飲食店も増えた。
市内に比べて3割から5割ぐらい安いので、工場の視察などで大連に来たのなら、開発区のホテルがお勧めである。
金洲や瓦房店の工場を視察する場合も大連市内よりも近い。
現在の開発区は非常に便利な街となっている。


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HN:
大連太郎
年齢:
54
性別:
男性
誕生日:
1970/06/09
職業:
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趣味:
インターネット、DVD鑑賞
自己紹介:
中国大連開発区のとある印刷工場でお勤め中。
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