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中国大連の開発区のとある印刷工場でお勤め中の 筆者がなんとなくと言いつつもたまに本気出した りしなくもない勢いで書いてみたりする日記。
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最近力を入れている仕事は「DVD制作」。
撮影から編集、DVDのプレスまで全部やります!というもの。
昨今のAV機器の発達とパソコンの低価格化のおかげで、誰でも簡単にビデオ撮影して、パソコンで編集して、DVDを作ることができるようになった。
ただし「誰でも出来る事」では仕事にならない。
ウチの会社の売りは「中国で日本人のプロが映像制作している」という点。

プロというのは何を隠そう(隠さんでエェ)この私。
日本で7年ぐらい映像制作の仕事をしていた。
一番多かった仕事はテレビのCM制作。
その次がVP(Video Package)と呼ばれる企業紹介ビデオの制作。
もちろんブライダルビデオもやっていた。

大連の地でもっとも需要があるのは企業紹介ビデオ。
開発区にはたくさんの日系企業がある。
大連には当然のことながら、既に映像制作会社がいくつかある。
日本に比べ制作コストも安い。
普段はブライダルビデオをやっているようだ。
いくつがDVDを見せてもらったが、なかなかがんばっている。
機材も良いものを使っている。

しかし、制作技術はまだまだ改善の余地がある。
こちらのテレビの番組を見ていて気づくことだが、花火やライティング、舞台上の大型ディスプレイなど、目に見て派手な大型の演出道具は日本以上にガンガン使われているが、基本的な部分での機材の運用がなっていない。
例えば、三脚を使って撮影すべきところで使っていないために映像が揺れまくり。見ていて酔ってしまう。CMの音量はまるで揃っていない。音が大きすぎて割れまくっているチャンネルがある。たぶん放送時の音量管理という概念が無いと思う。
それでいて画面右下に常に字幕広告が出ているなど、斬新なCM放送(邪魔だけど)
を運用してしまう。

つまり、こちらでは「好看」(格好良い)であれば細かい点は別にいいじゃん!というノリが横行している。ただし、これでは一般的な日本人は許してくれない。
そこにウチの会社がつけいる隙があるわけだ。

ウチは当たり前のことを一つずつこなしている。
台本を書いて全体のストーリーを決定してから撮影段取りの調整に入って、撮影・編集。もちろん日本人(私)が字幕スーパーを制作するから「素っ頓狂な日本語」は出てこない。音声に至っては、はっきりとした発音を徹底し、BGMもハリウッド制作の出音のしっかりした著作権フリー音楽素材を使っている。
つまり日本と同じやり方で映像制作をしている。

日本人相手のニッチな商売だが、ここ中国では日本人の感覚で「普通」とされることが高く評価される。普通に作ること。実はこれが一番難しい。
「普通」というあいまいな感覚を身につけていなければ成り立たない仕事である。
日本での経験を生かした仕事を中国の地でできるということは幸せな事だと思う。
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プロフィール
HN:
大連太郎
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1970/06/09
職業:
技術職
趣味:
インターネット、DVD鑑賞
自己紹介:
中国大連開発区のとある印刷工場でお勤め中。
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